骨粗しょう症の検査・治療
寝たきりの原因にもなる骨粗しょう症は、早期発見・治療が大切
骨粗しょう症とは、骨の量(骨量)が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなった病態のことをいい、痛みもなく進行するために骨折して初めて気づくという方も多くいらっしゃいます。
骨粗しょう症による骨折は、特に脊椎、大腿骨近、手首の骨などで多くみられ、入院が必要になることも多く、さらにもろくなった骨は治りが遅いことから、介護が必要になったり、寝たきりになってしまうこともあるので、日常生活動作(ADL)や生活の質(QOL)に大きな影響を及ぼす怖い病気です。
また、背中や腰が曲がって、身長が縮むなど外見にも影響を及ぼします。
骨粗しょう症の原因は、加齢、閉経による女性ホルモンの低下のほか、喫煙、飲酒、運動不足などが影響するとされていて、女性に多くみられます。
骨粗しょう症の症状は、骨折するまで自覚症状がないことがほとんどです。そのため、定期的な検診を受けることが大切です。
当院では、骨密度測定検査をおこない、レントゲンや血液・尿検査などとあわせて、一人一人に最も適した骨粗しょう症治療・予防のアドバイスを行っております。
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骨粗しょう症の検査
当院では、ガイドラインで推奨されているDEXA(デキサ法)という優れた検査方法で骨密度を測定しています。
DEXA法は、お腹から腰の範囲に微量なX線を当てることで、骨折しやすい腰の骨(腰椎)や股関節の骨(大腿骨頸部)の正確な骨密度を直接測定します。痛みもなく10分ほどで検査が終わります。
血液検査、尿検査で骨代謝マーカーを測定することで骨の新陳代謝の程度を調べます。
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骨粗しょう症の治療
骨粗しょう症の治療には、薬物療法、運動療法、食事療法などがあり、薬物療法には、骨吸収を抑える薬や骨形成を促す薬などがあり、運動療法には、筋力トレーニングやバランストレーニングなどがあります。運動によって骨に刺激を与えることで骨が強くなります。
骨粗しょう症が軽症の場合には、食事と運動療法だけでも良いのですが、中等度以上になってくると薬物療法が必要になります。