足の痛みについて

足は一日に数千歩もの衝撃を受け止めながら、全身の体重を支え続けています。それだけの負担がかかる部位でありながら、「歩けるから大丈夫」と痛みを我慢される方は少なくありません。しかし、足元の不調は歩き方のバランスを崩して、膝や腰にまで影響を広げてしまうことがあります。
足の痛みには捻挫のような一時的なケガから、足底腱膜炎のように慢性的に続くもの、外反母趾のように変形を伴うものまで、原因は多岐にわたります。放置によって症状が悪化するケースも多いので、早めに対策しましょう。
こんな症状はありませんか?
- 歩き始めの一歩目に足裏やかかとに痛みが走る
- 足首を捻挫してから痛みや不安定感が残っている
- 同じ足首を何度も繰り返しひねってしまう
- 足の親指の付け根が出っ張って靴に当たると痛い
- 運動中や運動後に足の甲やすねに痛みが出る
- アキレス腱のあたりが痛む
- 足首が腫れている
など
足の痛みを放置すると歩き方のクセが定着して、膝や腰など他の部位にも負担が波及することがあります。慢性化したものは治療が難しくなるので、早期の診断と治療が大切です。気になる症状がある方は、堺市堺区の三国ヶ丘まんだい整形外科にご相談ください。
考えられる原因
足への繰り返しの負荷
ランニングやジャンプ、長時間の立ち仕事など、足に衝撃がかかり続けることで腱や骨に炎症や損傷が生じます。足底腱膜炎やアキレス腱炎、疲労骨折がその代表例です。
捻挫や外傷
段差を踏み外す、スポーツ中に足首をひねるなど、急な力が加わることで靭帯を損傷します。当院でも同じ箇所の捻挫を繰り返して来院されるお子様は多く、初回の捻挫を適切に治さなかったことが原因となっているケースが少なくありません。
足の形状やバランスの問題
扁平足やハイアーチ(甲高)など、足のアーチの形状によって特定の部位に負担が集中しやすくなります。外反母趾は足の形状と合わない靴の影響が重なって進行することが多い疾患です。
加齢や柔軟性の低下
年齢とともに足裏の脂肪が減ったり、腱の柔軟性が失われたりすると、衝撃の吸収力が低下します。足首やふくらはぎが硬い状態で運動を行うと、衝撃を筋肉で受け止めきれず、腱や靭帯への負担が大きくなります。
考えられる病気
足関節捻挫
足首に無理な力が加わって靭帯が損傷した状態です。特に外側の靭帯を痛めるケースが多いです。よくあるケガの一つですが、放置すると靭帯がゆるんだまま治癒して、繰り返す原因になります。
足底腱膜炎
足裏のアーチを支える腱膜に炎症が起きて、かかとや土踏まずに痛みが出る疾患です。朝の起き上がりや歩き始めの一歩目に強い痛みが出るのが特徴で、ランニングや立ち仕事が多い方に多く見られます。
アキレス腱炎
ランニングやジャンプの負荷でアキレス腱に炎症が起きるスポーツ障害の一種です。動き始めに痛みが出て、運動中は和らぎますが、運動後に再び痛むという経過をたどることが多いです。
疲労骨折
同じ部位に繰り返し負荷がかかることで骨に小さな亀裂が蓄積される骨折です。足の甲(中足骨)やすねに多く見られます。初期にはレントゲンに写りにくいことがあるため、痛みが続く場合は注意が必要です。
外反母趾
足の親指が小指側に曲がり、親指の付け根が内側に突出した状態です。靴に当たることで痛みが生じて、進行すると歩行時のバランスにも影響します。
扁平足
足裏にある土踏まず(アーチ)が低下し、足の裏が平らに近づいた状態です。足にかかる衝撃をうまく吸収できなくなることで、足裏やかかとの痛み、疲れやすさなどにつながることがあります。長時間の立ち仕事や歩行、スポーツなどで症状が強くなる場合があります。
痛風(高尿酸血症)
血液中の尿酸値が高くなることで、尿酸の結晶が関節に沈着して急激な炎症を引き起こす、高尿酸血症の急性症状です。足の親指の付け根に突然の激痛と腫れが現れるのが典型的です。
当院での診断と治療
足の状態を正確に把握する診察
レントゲンで骨や関節の状態を確認した上で、エコー(超音波診断装置)を用いて靭帯や腱、関節内の炎症を詳しく観察しています。捻挫ではエコーで靭帯の損傷の程度をその場で確認できるため、損傷のレベルに応じた適切な初期対応につなげることができます。
症状に応じた治療
内服薬や外用薬による痛みの緩和、テーピングやサポーターによる固定・保護、インソールによる荷重バランスの調整など、原因に合わせた治療を行っています。足底腱膜炎やアキレス腱炎のように慢性的な痛みが続いている場合には、体外衝撃波治療も選択肢としてご案内しています。
再発を防ぐリハビリ
歩行の回復に実績のあるリハビリスタッフが足首の安定性を高めるトレーニングやバランス訓練、ふくらはぎや足底のストレッチ指導を行います。特に捻挫を繰り返しているお子様には、痛みが引いた段階ですぐに復帰するのではなく、関節の安定性をしっかり取り戻してから競技に戻ることの大切さをお伝えしています。
体外衝撃波治療
足底腱膜炎やアキレス腱炎など、慢性的な痛みが続いている場合には体外衝撃波治療も選択肢の一つです。衝撃波を患部に照射することで痛みの軽減や組織の修復を促す治療方法で、メスを使わないため体への負担が少なく、治療後すぐに日常生活に戻れます。ご関心のある方はお気軽にお問い合わせください。
※体外衝撃波治療は予約制となっております
手術が必要な場合の対応
靭帯の損傷が高度で保存療法では関節の安定性を確保できない場合や、骨折で手術的な固定が必要な場合には、連携病院の専門医をご紹介しています。術後は当院でリハビリを引き継いで、日常の歩行やスポーツへの復帰までサポートいたします。