骨粗鬆症の治療

骨粗鬆症の治療

骨粗鬆症の治療について

骨粗鬆症の治療について

骨粗鬆症の治療の目的は、骨密度を維持・改善して骨折を防ぐことにあります。適切な治療を早い段階から始めて継続することで、骨折のリスクを下げることができるので、早期発見が何よりも重要です。また、すでに骨折を経験された方にとっては、次の骨折を起こさないことが最も重要な目標となりますので、「もう遅い」などと諦めずに治療を開始しましょう。

堺市堺区の三国ヶ丘まんだい整形外科では、患者様の骨密度や年齢、持病の有無などを総合的に判断して、お一人おひとりに合った骨粗鬆症治療をご提案しています。

治療の基本的な考え方

骨粗鬆症の治療は、薬物療法、食事・栄養の管理、運動療法の三つを柱として進めていきます。

薬物療法

骨粗鬆症の治療薬は近年様々なものが登場しており、選択肢が広がっています。従来よりも負担を抑えながら効果的な治療ができるようになっているのは喜ばしいことです。しかしその分、患者様の状態に合わせた使い分けが重要になっています。

当院の院長はリウマチ専門医として骨代謝にも深い知見を持っており、骨密度の数値や骨折リスク、他の疾患との兼ね合いを見極めながら、お一人おひとりに適した治療を選択しています。お薬について不安なことがあれば、ご遠慮なくお尋ねください。

骨の破壊を抑える薬(骨吸収抑制薬)

骨密度の低下を防ぐ薬

骨を壊す細胞(破骨細胞)の働きを抑えて骨密度の低下を防ぐ薬です。骨粗鬆症の治療で広く使用されている薬で、内服薬と注射薬があります。

主な薬剤:ビスホスホネート製剤

破骨細胞の形成を抑える薬

骨を壊す細胞そのものがつくられるのを抑制する注射薬です。半年に一度の皮下注射で投与します。

主な薬剤:デノスマブ

骨を守る薬

骨に対して女性ホルモン(エストロゲン)と似た作用を発揮して、骨密度の低下を抑える内服薬です。閉経後の女性の骨粗鬆症治療などで用いられます。

主な薬剤:SERM(選択的エストロゲン受容体モジュレーター)など

骨の形成を促す薬(骨形成促進薬)

新しい骨をつくる力を高める薬

骨をつくる細胞(骨芽細胞)を活性化して、新しい骨の形成を促す注射薬です。自己注射または通院での注射で投与します。骨密度を積極的に上げたい場合や骨折リスクが高い場合に用いられます。

主な薬剤:テリパラチド

骨の形成促進と破壊抑制を同時に行う薬

骨をつくる働きを促しながら、骨を壊す働きも抑えるという二つの作用を併せ持つ注射薬です。主に骨折リスクの高い方に用いられます。

主な薬剤:ロモソズマブ

その他の薬

カルシウムの吸収を助ける薬

腸管からのカルシウム吸収を助けて骨代謝の改善に寄与する薬です。食事からのカルシウム摂取が不足している場合には、カルシウム製剤を補助的に用いることもあります。

主な薬剤:活性型ビタミンD製剤、カルシウム製剤など

注射による治療への不安をお持ちの方へ

骨粗鬆症の治療では自己注射が必要になる薬(上述したテリパラチドなど)もあるため、不安を感じる方は少なくありません。当院では注射の手技を一つひとつ丁寧にお伝えしています。実際に80歳を超える方でもご自身で継続されているケースは多く、慣れてしまえば日常の一部として取り組んでいただけます。わからないことや不安なことがあれば、いつでもご相談ください。

治療を続けることの大切さ

骨粗鬆症の治療は「骨折しなかった」という形で効果が現れるため、実感が得られにくいという特徴があります。そのため自己判断で治療を中断されてしまう方もおられますが、中断すると骨密度が再び低下して骨折リスクが戻ってしまいます。

当院では定期的に骨密度や骨代謝マーカーを測定して、治療の効果を数値でお伝えしています。変化を目に見える形で共有することで、治療を前向きに続けていただけるようにサポートしています。薬の種類や投与方法の見直しにも柔軟に対応しておりますので、負担に感じていることがあればお気軽にお伝えください。

リハビリとの併用

薬物療法と合わせて、運動に取り組むことも骨折予防には欠かせません。骨は適度な荷重刺激を受けることで強度を維持する性質があり、筋力やバランス能力を鍛えることは転倒そのものを防ぐことにもつながります。リハビリスタッフが患者様の年齢や体力に合わせた運動プログラムをご提案いたします。